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不安の声を高めることに意義がある CCS実証試験 [気象・地震]


石油掘削から派生したというCCS技術であるが、CO2の
CCS実証試験は2016年4月から北海道苫小牧市の太平洋に面した臨海工業地帯の一画で
海底下の地層中への圧入が開始されている。

「2018年度末までの3年間で30万~60万トンのCO2を、目の前の太平洋の海底
下1100~1200メートルに広がる砂岩層と、より深い2400~3000メートル
の火山岩層に押し込んで貯留する計画」

CO2を回収し、地下深くの地層に押し込んで
閉じ込めるという力業

「活断層による被害地震が起きる深度は、CCSの貯留層よりも1桁深い所なので、
両者の関係はなさそうだが、不安の声を無視して進めることは難しい。」

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月の満ち欠けに於いて地震を誘発する可能性を重視している今日であるが
CO2を地下深くの地層に押し込む力技がどう影響するか・・

日本でのCCSによるCO2の貯留可能量は、1400億トンという見積もり。日本の
排出量は年間約13億トンに対して100年分に相当する規模を力業で地下深くの地層に
閉じ込めようとしている訳だ。

しかしながらCCSは世界でもCO2排出削減の切り札となっている以上、それに代わる
技術がなければ周りが騒がしくなっても体制派は簡単には止めないだろう。そこには
原発再稼働と同じ類いの力も働いている。

当初から不安の声があったが、ここに来て昨年に続いて同じ震源での地震である。
こうして不安の声を高めることに意義があると信じたい。

鳩山元首相も声を上げている。
実証試験と言ってる以上レビューポイントが必要であろう。

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2016.8.16
CO2を地下に封入 CCSの実証試験が始まった
sankeibiz

日本でも、ついにCCSの本格的な実証試験が始まった。

CCSは、地球温暖化防止のための二酸化炭素(CO2)排出削減の切り札として世界で
注目されている技術である。

火力発電所などから大気中に放出されるCO2を回収し、地下深くの地層に押し込んで
閉じ込めるという力業だ。

“Carbon dioxide Capture and Storage”の頭文字
を並べてCCS。

その実証試験は、北海道苫小牧市の太平洋に面した臨海工業地帯の一画で行われ、今年
4月から海底下の地層中へのCO2の圧入が開始されている。

取り組んでいるのは、株式会社の日本CCS調査(東京都千代田区)の苫小牧CCS実
証試験センターだ。

2018年度末までの3年間で30万~60万トンのCO2を、目の前の太平洋の海底
下1100~1200メートルに広がる砂岩層と、より深い2400~3000メートル
の火山岩層に押し込んで貯留する計画となっている。

手始めの圧入は砂岩層へ。その深度の地圧に負けない約100気圧の圧力を地上の設備で
CO2にかけ、圧入井(せい)のパイプを通して地下に送り込んでいる。

高圧のCO2は、気体と液体の間の「超臨界流体」という状態なので、砂岩の隙間を満
たしている塩水を押し出しながら浸透しやすいという利点がある。液体の密度と気体の
流動性を併せ持つためだ。

CCSは、石油掘削から派生したという歴史を持つ。枯渇寸前の油田にCO2を押し込ん
で、石油を残らず絞り出すという既存技術(EOR)の応用なのだ。米国などで半世紀前
から実施されてきた。

このCCSの実施には、隙間の多い砂岩や火山岩から成る貯留層の直上に、緻密で流体を
通しにくい泥岩の遮蔽層が存在していることが必要だ。貯留層に入れたCO2が漏れ出さ
ないよう遮蔽層が蓋の役目を果たす。苫小牧の沿岸部にも、こうした地層構造が存在して
いるのはもちろんだ。

ところで、日本でのCCSによるCO2の貯留可能量だが、1400億トンという見積も
りがある。日本の排出量は年間約13億トンなので100年分に相当する規模だ。

数年前のことになるが、政府の審議会でCCSの導入に難色を示した委員がいた。
理由は「削減力が巨大過ぎるので、国民の間での地道な削減意欲が損なわれる」というこ
とだった。それほどの圧倒的な削減力を秘めた技術なのだ。

地球温暖化防止の枠組みとして昨年、採択された「パリ協定」では、今世紀末の気温上昇
を産業革命前に比べて1.5℃未満を目指しつつ、2℃未満に抑えるという国際合意に達
している。

この「2℃目標」の達成には、2050年に世界のCO2排出量の半減が必要なので、
CCSへの期待度は高いのだ。


だが、CCSが地震の引き金を引くのでないかと心配する声もある。

活断層による被害地震が起きる深度は、CCSの貯留層よりも1桁深い所なので、両者の
関係はなさそうだが、不安の声を無視して進めることは難しい。

苫小牧での実証試験でもCO2の圧入で地震が誘発されることがないことを証明するため
の観測網を敷いている。

その一方で、大地震に襲われても地下に貯留したCO2が漏れ出したりしないことは、
新潟県中越地震(04年10月)と新潟県中越沖地震(07年7月)で実証済みなのだ。


2つの地震に先行し、地球環境産業技術研究機構(RITE)が03年から1年半をかけ
て新潟県長岡市内の陸域の地下1100メートルの砂岩層に1万トンのCO2をCCSの
予備試験として圧入していたのだが、地震の影響を受けなかったことが確認されている。

長岡のCCSサイトは、世界で唯一、強い地震に見舞われた場所なので、堅牢性を示す
貴重なデータとなっている。

CCSの導入については、コストをめぐって政府内でも積極論と消極論があるのが現実だ
が、すでに世界の潮流となっている。
日本として自前の技術と情報を持っておくに越したことはない。

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