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森を追われたインコ [環境]


農地や牛の放牧地が増え、森林破壊が続きインコたちが生息地を追われ、都市での
生活を余儀なくされていることが覗える。

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都会でインコが巣を作っている木の切り倒しを禁じる法律が出来るなど
住民に愛される鳥になり、一見生息地を見つけたかに見えるが、密猟され
る危険性を秘めていた。

密猟された個体は、ペットとしての需要が高い米国、欧州、アジアに売られていく。

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ブラジルの都会に住むインコのみならず、世界の森林地帯から追われて、生息地を
移らなければならない事態は数多く発生している。

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2019.09.17
森を追われたインコブラジルの都会を飛び交う
ナショジオ

インコを研究する生物学者のラリッサ・ティノコ氏が調査の日々を過ごすのは、熱帯雨林
の奥深くではない。ラッシュアワーで混雑する、ブラジル中西部マットグロッソ・ド・ス
ル州の州都カンポ・グランデだ。

6月の冬のある日、ティノコ氏はお決まりのルートを車でめぐった。緑の多い郊外、空いた
駐車場、大きな野菜畑を過ぎ、にぎやかな通りに出るそのルート上には、ルリコンゴウイ
ンコの巣が158カ所ある。ここカンポ・グランデには、少なくとも700羽のルリコンゴウイ
ンコが暮らしている。


だが、巣はすべて留守だったようだ。午後の大渋滞をのろのろと進むなか、「アーバン・
バーズ(都会の鳥)プロジェクト」の一員でもあるティノコ氏が、突然「あっ」と声をあ
げた。

前方に、陽の光を受けたルリコンゴウインコの鮮やかな胸と、大きく広げた翼が見えたの
だ。本当にあっという間に視界から消えたものの、数秒後には大きな鳴き声がした。
コンゴウインコが近くの木に止まったのだとわかる。


自然を追われて都会へ

この街に初めて数十羽のルリコンゴウインコが姿を現したのは、1999年のこと。パンタナ
ールなどで発生した深刻な干ばつや森林火災から逃れてきたのだ。

パンタナールはカンポ・グランデから約150キロ離れたところにある、日本の本州の8割ほ
どの広さがある大湿原だ。


「ここの環境は過ごしやすいという噂が、インコたちの間で広まったみたいです」とスミ
レコンゴウインコ研究所の設立者で代表者のネイバ・ゲーデス氏は話す。

カンポ・グランデのコンゴウインコを調査するアーバン・バーズ・プロジェクトは、この
研究所の活動の一環だ。

実際、カンポ・グランデでは2018年に巣の数や繁殖数が急増した。ティノコ氏の調査によ
れば、前年の133羽を上回る、184羽のルリコンゴウインコのひなが都市部で生まれたとい
う。


住民に愛される鳥たち

多くのインコと同じく、ルリコンゴウインコも、枯れたヤシの木のうろによく巣を作る。
人口約88万5000人のカンポ・グランデには、外来のヤシの木が多く生えている。

これらは高さ40メートルにもなり、在来種のヤシの木よりも広々とした巣穴を提供してく
れる。

地元住民はよく、初飛行に失敗した若いインコを巣に戻してやる。なかには巣の上に木材
で雨よけの屋根を作ってやる人もいる。


都会で待ち構える危険

とはいえ、危ういバランスであるのは確かだ。

コンゴウインコは、都市ならではの危険にさらされている。電線や電気柵に引っかかった
り、車にはねられたりしてしまうのだ。グエデス氏によれば、カンポ・グランデでは2011
年から2019年にかけて38羽のルリコンゴウインコが感電死した。1年に4羽ほどのペースだ。

また、マットグロッソ・ド・スル州では減ってはいるものの、生きた鳥や卵の密輸はいま
だに深刻な問題だという。州政府は、カンポ・グランデで密猟されたひなを過去4年で6羽
押収した。

密猟された個体は、ペットとしての需要が高い米国、欧州、アジアに売られていく。
ゲーデス氏の研究所は、地元警察やブラジル連邦当局のみならず隣国ボリビア、パラグア
イ、アルゼンチンの機関とも協力して密猟に対抗している。




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