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気候変動で急務の災害対策 [災害]


1時間50~100㍉、1日200㍉を超える降雨は珍しくなくなった。

積乱雲が発達し、強力な雨雲が居座る線状降水帯が、大雨の直接的な原因だ。この
線状降水帯の発生や、大雨が増加する傾向の背景には、地球温暖化による異常気象
がある。

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気候変動などの影響を十分に考慮した災害対策や生
命を守るための避難体制の新たな検討が求められる。

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2019/9/01
防災の日 気候変動で急務の災害対策
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9月1日は「防災の日」。近年、わが国は大きな台風や豪雨に次々と見舞われ、
新たな規模の自然災害の脅威に直面している。

大雨の基準となる1時間50~100㍉、1日200㍉を超える降雨は珍しくな
くなった。地球温暖化による気候変動などの影響を十分に考慮した災害対策や生
命を守るための避難体制の新たな検討が必要だ。


列島各地に被害及ぶ

昨年7月、西日本を中心とする広い地域を記録的豪雨が襲い、200人以上の死者
を出した。今年は犠牲者こそ少ないが、九州地方を中心とした相次ぐ豪雨で、家屋
浸水などの被害をこうむった。

積乱雲が発達し、強力な雨雲が居座る線状降水帯が、大雨の直接的な原因だ。この
線状降水帯の発生や、大雨が増加する傾向の背景には、地球温暖化による異常気象
がある。長期的な気温の上昇に伴い、大気中の水蒸気が増え、大雨の頻度も徐々に
増えている。

また、列島に突然発生する集中豪雨は、インドネシアなど東南アジアの森林面積の
減少の影響が大きいとみられる。地球温暖化による気候変動や気象現象の変化を踏
まえた防災対策を講じることが急務だ。

さらに、昨今の豪雨による被害は、九州地方だけでなく、中・四国、関西、北陸、
北海道など、列島のどこでも生じる可能性があり、その対策が要る。西日本豪雨で
は、生活圏の拡大による堤防の強度の相対的な弱化、住民の安全を十分に確保でき
ないダム利用、森林の未整備による保水機能の低下などが明らかになった。

他の地方も同様に留意すべき点だ。

東京、大阪、名古屋の三大都市に広がる海抜ゼロメートル地帯での被害も懸念され
る。首都圏では、利根川の堤防が決壊すると最大230万人が被害を受け、主に都
内を流れる荒川が決壊した場合、最大3500人の死者が出るという政府調査機関
の報告もある。

また東京は雨量が増えると排水が追いつかず、道路に水があふれてしまい、広範囲
に延び続ける地下街の被害規模はとても予測がつかない。大規模な交通マヒも発生
する。

 
これは、その情報が雨量や風速などに基づくものがほとんどのため、住民はこうし
た状況にどのように対処すればいいか把握できず、次の行動に移りにくいという理
由が挙げられる。国民の意見を広くくんで、より効果的な避難情報を提供するよう
求めたい。


「複合災害」にも警戒を

近年生じた自然災害は、豪雨のほか、地震、火山の噴火、津波・高潮などが挙げら
れ、さらにそれらが重なる複合災害の発生もあり得る。

また、竜巻などの気象現象が起きることもまれではなくなった。これらの災害に
対する備えも忘れてはならない。

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人はなぜ「孤独」で苦しむのか [社会]


・メイ前英首相は「孤独はモダンな社会では哀しい現実だ」と述べた。

・「ドイツも孤独で苦しむ国民が増えてきている。孤独対策の担当省を設置すれば」
 という小記事がドイツ週刊誌に掲載される。

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ワイルドな資本主義社会で生きている多くの現代人にとって、
孤独は常に付きまとう。

ドイツのヴェルト紙によると、デンマークやオーストラリア、そし
て日本でも孤独な老人を支援するホットラインなどの体制を敷いていると。

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ITの時代、人は常に何かとむずびついている。スマートフォン、SNSを通じて
常に誰かと結びついているが、インターネットのなかった時代の人間より、現代人
はひょっとしたら孤独を感じているのかもしれない。


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2019/8/29
人はなぜ「孤独」で苦しむのか
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ドイツ週刊誌シュピーゲル最新号(8月24日号)に「ドイツも孤独で苦しむ国民
が増えてきている。孤独対策の担当省を設置すれば」という趣旨の小記事が掲載さ
れていた。

「孤独対策省」の新設という発想はこれが初めてではない。メイ前英首相は昨年
1月18日、孤独担当大臣(Minister for Loneliness)を新設し、スポーツ・
市民社会担当のクラウチ国務大臣に兼任させた(現在はミムズ・ディビース会員議
員が昨年11月から就任)。


メイ前首相は、「孤独はモダンな社会では哀しい現実だ」と述べ、孤独で苦しむ国
民が増えていることに警告を発している。英国では6600万人のうち900万人
の国民がなんらかの孤独に悩まされているという。

孤独は英国の国民病ではない。ドイツでも同じように孤独対策省を設置し、担当国
務相を任命すべきだという声が高まっているわけだ。

赤十字社のデータでは、ドイツでは45歳から89歳の国民の9・2%は孤独で
苦しんでいる。


メイ前首相が独自の孤独対策担当相を設置すべきだと考えた契機は、英労働党の下
院議員のジョー・コックス氏(当時41)が2016年6月、孤独な人を支援する
途上、英国北部のBirstallの路上で殺害されるという事件が発生し、当時、英国内
で大きなショックを与えたことだ。

メイ前首相は殺されたコックス氏の遺志を継承するために孤独対策のための省を設
置したわけだ。ドイツのヴェルト紙によると、デンマークやオーストラリア、そし
て日本でも孤独な老人を支援するホットラインなどの体制を敷いている。


当方が35年前ごろ、ウィーンの外国人記者クラブに通っていた時、1人の老人が
事務所でファックスの整理を担当していた。彼は年金生活者だったが、年金が少な
かったので外国人記者クラブのファックス整理の仕事をもらい、小遣い稼ぎをして
いた。

彼は1人住まいだった。心配なことは、自宅で自分が倒れたときどうするかだった
。誰も自分を見つけることができず、何カ月も自宅で死んでいる自分の姿を思い出
すと「ゾー」とするといっていた。

しばらくした後、彼は笑顔をみせ、「倒れたとき、直ぐに救急車で通知できる緊急
連絡機をもらったので少し安心したよ」と語ったのを今でも鮮明に思い出す。

彼も孤独な老人だった。だから、わずかな小遣い稼ぎより、外国人記者クラブで若
い記者たちと会話する時間のほうが大切だったはずだ。


もちろん、孤独は単に1人だけという状況で湧き出てくるものではない。1人でも
孤独を感じない人がいる一方、多くの人に囲まれながら孤独で苦しむ人もいる。
「都会の砂漠」といった表現は昔から歌謡界ではよく歌われ歌詞だ。ワイルドな資
本主義社会で生きている多くの現代人にとって、孤独は常に付きまとう。

メイ前首相は現代人を襲う孤独を「流行病」といっていた。


イエスは群衆から離れ、寂しいところに出かけ、1人になることを好んだ。人間嫌
いだったわけではない。彼の場合、神に祈るために寂しいところで1人で神と向か
う時が必要だったわけだ。

だから、「1人でいること」と「孤独」は決してイコールではないが、現代人は1
人でいることに慣れていない。

ITの時代、人は常に何かとむずびついている。スマートフォン、SNSを通じて
常に誰かと結びついているが、インターネットのなかった時代の人間より、現代人
はひょっとしたら孤独を感じているのかもしれない。

社会学者によれば、人間は本来、関係存在だ。出生、家族、社会、職場まで様々な
レベルの関係が存在する。その関係が崩れるとき、さまざまなネガティブな症状が
出てくる。

家庭内で夫、妻とうまくいかない、会社で上司との関係がマズい、といった状況が
生じれば、人はやはり孤独を感じる。その意味で、孤独対策の第一の仕事は、失っ
た関係を回復する努力を支援することだろう。

そして孤独を感じる人の話をよく聞いてあげることだ。アドバイスはその後でも十
分だ。


関係は対人関係だけではない。自然、動物との関係も大切だ。都会を離れて山や森
に出かけるのは、人間界の関係を断つためだけではなく、自然との関係を求めて出
かけるわけだ。

人間との関係、自然との関係が崩れるとき、人間との関係に疲れたとき、自然の中
に出かけ、自然との関係を深めていく。関係を通じて生きるエネルギーを得るわけ
だ。


いずれにしても、「関係」で苦しむ人々が増えれば、「孤独対策省」の新設を求め
る声が広がるかもしれないが、「孤独対策省」が増えるということは、社会にとっ
て朗報ではないだろう。

最後に、「孤独」に関する名言から、ドイツの文豪ヨハン・ヴォルフガング・フォ
ン・ゲーテの言葉を紹介する。

「誰一人知る人もいない人ごみの中をかき分けている時ほど、
強く孤独を感じるときはない」

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老いの進行 [健康]


誰もが通る道である「老い」は、
「恥ずかしい」とか「みっともない」とか言って退けてしまうべきではない。
老いに抵抗するのでも、屈服するわけでもない。

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老いの進行は、失敗や事故や異変を必然的に伴うものだが
「老い」は素直に受け入れなければならない道でもある。

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2019/8/30
高齢化が進行する中「老い」というテーマ
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高齢化が進行する中、「老い」というテーマの比重は高くなっているはずだが、
その具体像について高齢者の側から語られるケースは意外に少ない。

そんな中、黒井千次氏(作家、日本芸術院長、昭和7年生まれ)の著書『老いのゆ
くえ』(中公新書)が先ごろ刊行された。


具体像の一例が転倒。著者の実体験もこの本の中で生々しく語られる。軽傷で済ん
だのは幸いだが、時にはとんでもない事態にもなり得る。

バスでは「席を立たないで」という放送がひっきりなしに行われる。運転手の肉声
と録音のアナウンスの声が重なる場合さえある。バス会社も転倒が裁判沙汰に発展
することは避けたいのだろう。

著者の体験ではないが、布団につまずいて転倒して骨折したケースも紹介されてい
る。「この世ではどんなことでも起こる」といった言葉が思い浮かぶ。

著者は運転免許を返上した。2段組みの分厚い本も処分した。残された時間の中で
、大著を読み通すことは困難だろうとの思いからだ。13年ぶりにガスの器械が故障
したが、そのまた13年後、自分はこの世にはいないのではないかとの思いが消えな
い。

老いの進行は、失敗や事故や異変を必然的に伴うものだ。その上で、それらを「恥
ずかしい」とか「みっともない」とか言って退けてしまうべきではない、と著者は
言う。

老いに抵抗するのでも、屈服するわけでもない。現下の著者の境地というべきも
のがこの本全体から伝わってくる。

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北緯82度の研究基地 [環境]


グリーンランド北東部にあるデンマーク軍のノード基地
気候変動の影響を調査する研究者にとって、この基地の立地は
願ってもないほど良い。

地球の気候変動は、隔絶された極北の地で調査されていた。

--
「私たちの地球に、いったい何が起きるのか?」
という、気候変動の時代における最大の疑問を解くのに役立つ

--
「皆さんがそれぞれの役割を果たせるよう、自分たちの役割を果た
しているだけです」と研究者はいう。

自分の仕事がほかの人の仕事に役立っているという実感、
北極では「それがはっきりとわかるんです」と。


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こういう所で仕事をしていると、自分の仕事が他の人の仕事に
すぐ役に立つという実感が、社会で仕事している時と違って反応が
感じられるようです。

北極圏で温暖化が進んでいる今日、地球全体への影響、地球に何が
起きるのかを解き明かすのに、効率のよい研究環境のようです。

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2019.08.31
グリーンランド、北緯82度の研究基地とは
地球の気候変動は、隔絶された極北の地で調査されていた
ナショジオ

夏の夕暮れ時、兵士たちはシャツも着ずに屋外でくつろいでいる。ある者はギター
を弾き、ある者は本を読む。何ともリラックスした雰囲気だが、ここはグリーンラ
ンド北東部にあるデンマーク軍のノード基地だ。

遠くで発電機のうなる音が聞こえ、時折、2頭のグリーンランド犬がほえる。

この基地の日常的な任務の大半が科学調査に関するものだ。北極圏では地球上のど
こよりも速く、温暖化が進んでいる。

気候変動の影響を調査する研究者にとって、この基地の立地は願ってもないほど
良い。世界最大の国立公園に位置し、北緯はおよそ82度で、滑走路があるためアク
セスしやすいからだ。

ここはもともと、気象観測所として1952年に造られた施設で、基地というよりは、
飛行場を備えた小さな村といったところだ。

広大な敷地に宿舎や研究棟、発電小屋や厨房棟、集会場などが25棟以上あり、世界
一流の研究を行えるインフラが整い、春から秋までは、さまざまな国から研究グル
ープや支援作業員、パイロットや技師、軍関係者など多彩なゲストも訪れる。


北極だから得られる実感

トーマス・クルンペンはドイツのアルフレッド・ウェゲナー極地海洋研究所の上席
研究員で、この基地での航空調査を率いる。クルンペンたちの観測データは気候モ
デルに入力され、気候変動がこのまま続いた場合、何が起こるかを予測する。

北極に関する情報は、世界各地の気温や海面の上昇をはじめ、地球全体への影響を
予測する上でなくてはならないのだ。

ほかにも、気象観測用の気球を飛ばす研究者、穴を掘って雪のサンプルを採取する
研究者、ホッキョクグマに襲われないよう番犬を見張りに立てて一晩中、計器を見
つめる研究者がいる。

そうやって地道に集めた情報が、「私たちの地球に、いったい何が起きるのか?」
という、気候変動の時代における最大の疑問を解くのに役立つだろう。政治的にも
科学的にも議論の多い、この問題に答えるためには、多くの地点で長期にわたって
集められたデータが必要なのだ。

北極圏では、専門的なスキルをもつ兵士がいなければ、こうした調査研究は何一つ
進まない。だが、そんな兵士の一人であるイェスパー・ユール・ハンセンは、それ
がいとも簡単なことのように語る。「皆さんがそれぞれの役割を果たせるよう、自
分たちの役割を果たしているだけです」

「本国の暮らしではわかりにくいですが、私たちは何をするにも、多くの人の力を
借りています」とハンセンは話す。

「また、普段は自分の仕事がほかの人の仕事に役立っているという実感も、あまり
もてません」。しかし、北極では「それがはっきりとわかるんです」

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